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Channel: アメリカ/米国不動産投資日記
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2015年米都市圏別、不動産価格予測

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9月8日発売の米投資家向け週刊新聞Barronsの巻頭記事は「底打ちした米不動産市場」といったものでした。 http://on.barrons.com/OcdFvw

その記事に、Case-Shiller Indexを使った現状分析と、Local Market Monitor社の2015年の不動産価格予測が掲載されていたので紹介します。

まずは、C-Sの分析チャートですが、下記の通りです。
  • 特筆した点としては20都市圏のすべてが、底(Trough)から上昇している点ですね。
  • 底(Trough)からの上昇率の高い都市圏から並べています。上位はSan Francisco、Phoenix、Washington、Minneapolisと景気がほどほど良く、雇用が増えている都市圏が並んでします。
  • 上昇率が低い都市圏は、New York、Boston等のもともと下落幅が小さかった都市圏、Las Vegas、Charlotte、Miami等は供給過多の都市圏に大別されますね。
イメージ 1

次は、Local Market Monitor社の3年後(2015年)の不動産価格予測です。
  • 上位は米の景気予測と連動して、テキサス州の都市の好調さが光ります。1位はHoustonで+26%上昇、3位はAustinで+17%、6位はDallasで+14%、8位はForth Worthで+12%、9位はSan Antonioで+12%となっています。Houstonの+26%は行き過ぎだとは思いますが、テキサスの経済的な好調さや、住宅需要の逼迫が伺えますね。
  • 北カリフォリニアのSan FranciscoとSan Joseもテクノロジー産業が好調で夫々+13%、+16%の伸びの予想です。南カリフォルニアのLos Angelesが+5%停滞しているのと比べると、南北の格差の広がりも顕著ですね。
  • Phoenixは+22%の伸びの予測で、不動産バブル崩壊から完全にV字回復する予測ですね。同様なバブル崩壊に悩まされたLas Vegasは+2%の上昇予測にとどまるので雲泥の差です。これは、PhoenixがLas Vegasと比較し雇用が堅調だからでしょうね。Las Vegasは建設とホスピタリティ関連に雇用が集中しすぎてましたからね。
イメージ 2

ま、この辺の予測はかなり水モノですので、ある程度割引して考える必要があるとは思いますが、ある意味統計的な「底打ち宣言」と見るのが正しいでしょうね。アジアや新興国の不動産が下落基調に入っているので、ますます米国不動産に資金が流れる予感です。

では、Happy Investing!!!

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